トゥールスレン虐殺博物館 & キリングフィールド

12/18(Mon)

1970年代後半、当時の国民の1/4、170万人以上がポル・ポト政権によって虐殺されるという悲しい歴史を持つカンボジア。
たった50年ほど前の話。
その舞台となった場所の1つ、トゥールスレン虐殺博物館とキリングフィールドへ行ってきた。

トゥールスレン虐殺博物館

宿で知り合ったマレーシア人と一緒に9:30頃出発。歩いて20分くらいで『トゥールスレン虐殺博物館』到着。別称『S21』。

元々は高校だった場所を収容所に作り替え、拷問・尋問が行われていた場所で、今は博物館になっている。
当時の拷問に使われたベッドや道具、足枷なんかもそのまま残っていて展示されている。
他にも収容された人たちの写真、拷問後の写真や拷問の様子の絵も展示されている。
入場料は$5。音声ガイドを借りる場合は入場料と合わせて$10(≒1,430円)。

S21を出たところでマレーシア人とはさよなら。
なんか友達がバンコクで困ってるみたいで急遽バンコクに行くことにしたって。
ってことで次のキリングフィールドへは1人で。Grabでトゥクトゥク手配して30分くらいで到着。
途中、近道なのか細い道通ってくれて、プノンペンの生活が見れて面白かった。
道悪くてめっちゃ揺れたけどね。

キリングフィールド

実際は『チュンエク大量虐殺センター』って名称。キリングフィールドってみんな呼んでる。
ここはS21で収容されてた人たちが処刑された場所。入場は音声ガイド付きで$6(≒860円)。
今は広い公園みたいになっていて静かで落ち着いた場所だけど、昔は悲惨な場所だった。
中央には高い慰霊碑が立っていて、中には頭蓋骨・遺骨が下から上まで数えきれない数が保存されている。

S21とキリングフィールドを回って何を思ったかって、オレの頭じゃ文章にはできない気持ちでいっぱいになった。
ただただ悲しい。それしか言えない。
撮った写真はS21もキリングフィールドも入り口の写真だけで、他に写真撮ろうなんて全然思えなかった。
どっちも大勢の人が見学に来てたけど多分みんな同じ気持ちで、写真撮ってる人は殆どいなかった。
喋ってる人も殆どいないし、涙を流して見学してる人もいた。
オレ自身も目を背けたくなるような展示が数多くあった。

カンボジアにはこのような収容所が約200箇所、キリングフィールドが約300箇所ある。
間違ってると困るからあんまり詳しい歴史は書かないけど、ただメガネをかけてるってだけでも拷問され、虐殺されたらしい。
国民の1/4が虐殺の犠牲になったってことは、今の50歳以上の人の殆どが家族・身内・友人などの誰かを失い、自分もいつ殺されるのかと
怯えて生活していたことだろう。

世界を旅して綺麗な自然を見たり寺院を見たり、遺跡を巡ったりってのはもちろん旅の醍醐味だろうけど、
現地で直接こういう負の歴史を学ぶことができるも旅のいいところだと思う。
この2箇所に行った後に見るカンボジア人は逞しく見える。
有名な観光名所だから知ってる人も多いと思うけど、プノンペンに来たら是非行ってもらいたい場所。
オレは途中お昼食べたりもあったけど、結構ゆっくり時間かけて見て回ったら丸1日かかった。
行った際は絶対音声ガイド借りて回ってほしいな。日本語の音声ガイドがちゃんとあるから。
かなりショッキングな内容が多くて、音声ガイドでも『気分が優れなくなったら無理しないで』みたいなこと言われるから、
無理ないようにね。

 

 
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